2016審査総評

審査員からのコメント

東 利恵

東 利恵

建築家
東 環境・建築研究所代表

今年はさらに全体の質が上がった印象だが、なかでも都市の暮らしや集合住宅に新しい方向性を示した「コーポラティブガーデン」は新鮮だった。全体を引き締めるほどの力強さを感じた。同時に、「ヨシナガヤ」や、大森ロッジの「運ぶ家」のように、一般の生活者に寄り添うような、身近なデザインのレベルも上がってきたことも印象に残った。

小嶋 一浩

小嶋 一浩

建築家
横浜国立大学大学院教授

すでに、「環境配慮=高断熱高気密」というレベルの話は卒業し、環境的な要素を住空間デザインに生かす作品が増えている。これからは、それが実際の暮らしにどうつながっているかが問われる。建築というのは、1つのデザインを決定することで同時に3つくらいの課題を解決するのが本来のあり方だと言われるが、そういう事例が見られるようになってきた。

宿谷 昌則

宿谷 昌則

建築環境学者
東京都市大学教授

環境づくりの提案と住空間のデザインとが融合した作品が多くなり、全般にレベルが高くなってきたと思う。「安城の家」はその象徴的作品だ。断熱や遮熱の性能を確保すれば、住宅空間を大きく開いて、内と外のつながりを構成できることを示したからである。作品のレベルが全般に高くなり、審査員の力量が改めて大いに問われているように思えた。

千葉 学

千葉 学

建築家
東京大学大学院教授

生活空間として大切な庭を、何らかの形でテーマにした住宅が多かった。「盆栽町の家」や「運ぶ家」などは、熱環境的な要素を考慮しつつ、庭を少し建築化していくことで、本来の意味での快適な庭になっている。「安城の家」と「コーポラティブガーデン」に見られる提案は、新しいプロトタイプにもなり得るほど、そこに踏み込んだことが強く印象に残った。

小宮 健司

小宮 健司

東京ガス株式会社
リビング本部 営業第二事業部長

昨年にも増して質の高い作品が多かった。すでに、どの住宅も最低限の環境性能は満たしている。このアワードが根付いてきたことのひとつの証しかもしれない。今年の上位作品を振り返ると、自己完結する家ではなく、環境やコミュニティなど何らかの形で地域との関わりが提案されており、これからの日本の住まいのあり方を示唆しているような気がした。

ビルダー・工務店部門 優秀家づくり賞

桑原 豊

桑原 豊

「日経ホームビルダー」編集長

木藤 阿由子

木藤 阿由子

「建築知識ビルダーズ」編集長

池田 浩和

池田 浩和

岡庭建設株式会社 専務取締役

暮らしデザイン部門

下田 結花

下田 結花

「モダンリビング」編集長

丸 洋子

丸 洋子

「住まいの設計」編集長

坂本 二郎

坂本 二郎

「LiVES」編集長

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