住まいの環境デザイン・アワード2009−人と環境と住宅デザインの真の融合をめざして−

住空間デザイン優秀賞

F-HOUSE

設計=窪田 勝文/窪田建築アトリエ

写真:F-HOUSE写真:F-HOUSE図:F-HOUSE

一枚の白い板を折り曲げ、つまみ上げたような形をした平屋住宅。夏の日差しが厳しい西側の道路面は完全に閉じ、視界の開かれた東側に向けて大きく開いている。建て主の要望に沿って、内部はほぼワンルームで、最高4.3mの天井高がある開放的な空間とした。天井の高い大空間を快適な環境に保つため、リビング・キッチン・浴室の全面にガス温水床暖房を採用し、熱容量の大きい湿式タイルで床を仕上げている。

審査講評

東側に開けた眺望の生かし方をはじめ、様々なレベルで空間の完成度が非常に高い。設備機器や照明などと、建築空間との融合にも真剣に取り組んだ形跡がある。例えば、一枚のスイッチプレートすら目立たないように処理されており、そのエネルギーには感心する。

DATA

所在地 : 山口県山口市
家族構成 : 夫婦
敷地面積 : 275.73m2
建築面積 : 78.04m2
延床面積 : 80.33m2
構造 : 鉄筋コンクリート造
階数 : 地下1階・地上1階
施工者 : 野村建設
完成 : 2007年9月

図:F-HOUSE

写真=上田 宏

Hi-ROOMS 明大前A/線路際の長屋

設計=若松 均/若松均建築設計事務所

写真:Hi-ROOMS写真:Hi-ROOMS図:Hi-ROOMS

長屋形式の2階建て、15戸の賃貸住宅。絶え間なく電車の行き交う線路沿いの敷地である上、2つの幹線道路が間近に走ることなどから、防音壁を兼ねたコンクリートブロックの壁で建物の外周を覆った。その内側は、高さ2層分の壁によって15区画に仕切り、それぞれに専用庭を設けている。庭に面したガラスの開口部は大きく開け放つことができ、プラバシーを確保しつつ明るく風通しのよい住戸をつくっている。

審査講評

劣悪な環境に置かれた敷地は、都心に数多くあるが、この集合住宅は長屋形式という発想によって、そうした外部環境とうまく折り合いを付けている。長屋形式にしたことで、プライバシーが確保された専用庭も生まれ、各戸に快適な暮らしの場を創出している。

DATA

所在地 : 東京都杉並区
敷地面積 : 1017.55m2
建築面積 : 360.31m2
延床面積 : 720.62m2
住戸数 : 15戸
住戸面積 : 39.5〜79.8m2
構造 : 鉄筋コンクリート組積造
階数 : 地上2階
施工者 : 京王建設
完成 : 2008年6月

写真=上田 宏

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