2013 環境デザイン最優秀賞

SHAREyaraicho

設計:篠原 聡子/空間研究所+内村 綾乃/ A studio
施工:リンクパワー

男女7人が暮らす3階建てのシェアハウス。居室や水回りが入る4つの箱を、すき間を開けながら緩やかに3層につなげた構成。箱同士の間を縫って続くすき間には、1階の作業場や3階の広間のような部屋があるほか、層間に開いた高さ数十センチのスペースもある。
こうしたすき間は、多様な「コモン空間」になっており、住人同士の距離を適度に取りつつも、個室から出てきたくなるような動機付けの場としても機能している。層間のすき間は、上下階の遮音機能も兼ねる。
シェアハウスが内側に閉じないように、北側正面のファサードは半透明のテント膜で覆い、内部の暮らしが街ににじみ出るようにしている。このテント膜は、吹き抜けの作業場を介して、内部の温熱環境を整える働きも持つ。 今回はエネファームを採用しているが、住人がシャワーの時間帯をずらすなど、エネルギーの消費が分散されるため、高い発電効率を見せている。

審査講評

当初からシェアハウスとして計画されたもので、空間構成や運営面などで、現実味のある新しい暮らし方が提案されている。特に、建物を貫く縦横のすき間が、住人同士の距離感という点でも、通風を促す点でもうまく機能している。エネファームの発電効率が高く、エネルギー面でもシェアして住むメリットが引き出されている。温水ラジエーターによる輻射熱の生かし方にも手本にできるものがある。

DATA

所在地:東京都新宿区
家族構成:単身者7 人
敷地面積:128.60m2
建築面積:76.68m2
延床面積:184.27m2
居室数(面積):7 室(12.28~18.38 m2
構造・階数:S 造、地上3 階
完成:2012 年3 月
主な設備:エネファーム、ガス温水床暖房、
温水ラジエーター、ミストサウナ付き浴室暖房乾燥機

Photo:平野 太呂/内村 綾乃


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