2019 準グランプリ

稲村の森の家

設計:藤原徹平/フジワラテッペイアーキテクツラボ
施工:島建設

背後に森を控えた鎌倉の山に建つ住宅。家の中の場所や用途に応じてさまざまな形状の開口を持ち、風景や風、光といった外部環境を取り込んでいる。例えば夏季は山から吹き下ろす冷気を室内に入れつつ、天窓から暖気を排出することで冷房になるべく頼らない生活を実現する。一方冬季は、薪ストーブのほか煙突の持つ放射熱により住宅全体を暖める。来客が多いため、1階は玄関を設けず引き戸を使用し、どこからでもアクセスできるようにしている。建物の四周に軒下空間を巡らせ、気候に応じて住宅の領域が伸縮できる屋内・屋外の中間領域となっている。住み手の暮らしのイメージや将来の可変性にも柔軟に応えることのできる、おおらかな家である。

DATA

所在地:神奈川県鎌倉市 家族構成:夫婦+子2人
面積(敷地/建築/延床):479.26m2/94.01m2/183.58m2
構造:木造(SE構造) 階数:地上2階 完成:2017年8月
主な設備:エコウィル、ガスコンロ
Photos :© Nacása & Partners Inc. FUTA Moriishi

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