住まいの環境デザイン・アワードは、“人と環境と住空間デザインの真の融合”をテーマに、環境性能と住空間デザインの調和を図り、暮らしの主人公である住まい手の思いを実現した住宅の好例を募ります。
12回目を迎える住まいの環境デザイン・アワードは、創設以来のコンセプトを継承しつつ、いくつかの大きな模様替えをいたします。
今回より審査対象とする住宅の立地を1都7県に絞り、首都圏における環境デザインの優れた住宅を審査するほか、それに伴い賞構成も見直しました。
また審査員には、建築家の末光弘和氏と、新建新聞社の三浦祐成氏の2名を新たに迎えます。
建築家の個性的な住宅から、ビルダー・工務店が設計・施工で手掛ける住宅まで、幅広く首都圏の住まいを見渡し、仕様や数値だけでは測れない「ひとが主人公」の住まいの環境デザインを掘り起こしていきます。
ひとと住まい、ひとと街が呼応して生まれる、これからの住まいの環境デザインを指し示す多くの応募をお待ちしています。
ホームページからダウンロードした所定の用紙を使用して応募書類を作成し、
応募フォームにアップロードしてください。
東 利恵(建築家/東 環境・建築研究所代表取締役)
昨年、このアワードは11回目を迎えたが、この11年の間に、社会や生活スタイルなど住宅を取りまく環境や設計者、住まい手の意識は大きく変化をしていると感じています。毎年、審査を通して多くの設計者のチャレンジに出会うことができました。審査としての面白さだけではなく、設計を携わる自分にとっても大変刺激になってきました。本年度も新しい環境と住まいの方向性を示唆する住宅に出会えることを楽しみにしております。
1959年大阪府生まれ。東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修士課程・コーネル大学建築学科大学院修了。1986年東環境・建築研究所代表取締役。住宅設計とともに、リゾート施設などの設計も行う。主な作品に「星のや 軽井沢」、「星のや 富士」、「星のや 東京」、「シーパルピア女川」など。著書に『塔の家白書』など。
宿谷 昌則(建築環境学者/東京都市大学教授)
“環境”と言えば、省エネルギー・CO2排出抑制。“環境”の話は、デザインを制約し詰まらなくする。そう思っている人は少なくない。しかし、環境とはそもそも何だろうか。身近と身遠、内と外、空間と時間、住まい方と生き方など、環境にかかわるキーワードを挙げていってみると、デザインは環境を主題にすることで、むしろその拡がりと深みが増していくのではないだろうか。環境デザインたるデザインの提案を大いに期待したい。
1953年東京都生まれ。早稲田大学大学院博士課程終了。(株)日建設計などを経て、1995年武蔵工業大学(現:東京都市大学)環境情報学部 教授に就任。2013年より同 環境学部 教授。著書に『Exergy-Theory and Applications in the Built Environment』『エクセルギーと環境の理論』『自然共生建築を求めて』『光と熱の建築環境学』など。
末光 弘和(建築家/SUEP.代表取締役)
2013年にグランプリをいただいた際の現地審査で、審査員の先生方とスタッフの方々総勢10名近くで飛行機と車を乗り継ぎ、丸一日かけて、地方の山間部にあるたった一軒の小さな住宅を見に来てくださった感動を昨日のことのようによく覚えています。今年から審査員という立場になりますが、その時に注いでくださった熱意を受け継ぎ、私も全力で皆さんの作品に向き合いたいと思います。既成概念にとらわれない創造性豊かな住まいに出会えることを心より楽しみにしております。
1976年愛媛県生まれ。2001年東京大学大学院修士課程修了後、伊東豊雄建築設計事務所を経て、2007年よりSUEP.共同主宰。風や熱などのシミュレーション技術を駆使し、自然と建築が共生する新しい有機的建築のデザインを手がけている。主な住宅作品に「向日居」(住まいの環境デザイン・アワード2013グランプリ)「地中の棲処」(第27回吉岡賞)など。
千葉 学(建築家/東京大学大学院教授)
住まい方が多様化していると言われるようになって久しい。確かに4人家族はもはや標準ではないし、二拠点居住も珍しくなくなった。こうした個別の状況に敏感に反応していくことは、住宅の設計の面白いところである。しかし一方で、もう少し普遍的な住宅を考えてみる必要があるのではないかとも思う。どんな住まい方も受け止める冗長性を備え、しかも環境やエネルギーのことも視野に入れた社会資本としての住宅を考えることは、今後ますます重要になりそうだ。環境デザイン・アワードを通じて成熟した住宅のデザインが、さらにその先の可能性を見せてくれることに期待したい。
1960年東京都生まれ。東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修士課程修了。株式会社日本設計などを経て、2001年 千葉学建築計画事務所設立。2013年 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻 教授就任。主な作品に「日本盲導犬センター」(日本建築学会賞)「大多喜町役場」(ユネスコ文化遺産保全のためのアジア太平洋遺産 賞功績賞)「工学院大学125周年記念総合教育棟」(村野藤吾賞)。著書に『人の集まり方をデザインする』ほか。
三浦 祐成(株式会社新建新聞社代表取締役)
日本は住環境×QOL的にはまだまだの「住宅貧乏」な国だと感じます。その改善にどう貢献するかが、私のミッション、そして工務店向け専門紙「新建ハウジング」をはじめとする当社のメディアのミッションです。本アワードの趣旨は「住宅貧乏」改善と重なるもので、そんな問題意識を根底に持ちながら、かつ豊かな時間が過ごせる作品を期待しています。工務店のデザインレベルも上がっており、工務店の皆さんの積極的な応募をお待ちしています。
1972年山形県生まれ。信州大学卒業後、株式会社新建新聞社入社。新建ハウジング編集長を経て現職。工務店向け専門紙『新建ハウジング』、唯一のリノベ専門誌『リノベーション・ジャーナル』発行人。ポリシーは「変えよう!ニッポンの家づくり」。「住宅産業大予測」シリーズなど執筆、住宅業界向け・生活者向け講演多数。
「人と環境と住空間デザインの真の融合」をテーマとし、下記のようなポイントを目安に、総合的にバランスのとれた住宅を選定します。入賞作の選定にあたっては、現地審査による生活者の住み心地も重視して評価します。数値のみに頼ることのない取り組みや、暮らしに発見を促す空間の応募を期待しています。
2018年 | 6/28(木) | 作品募集開始 |
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9/20(木) | 締切 | |
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10月中旬 | 一次審査結果発表:書類審査により、各賞の候補を決定します。 | |
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12月中旬 | 二次審査結果発表:候補の現地審査を行った上で、各賞を決定します。 | |
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2019年 | 1/22(火) | シンポジウム・表彰式 |
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2月 | 受賞作品展 | |
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3月上旬 | 作品集刊行 |
ホームページからダウンロードした所定の用紙を使用して応募書類を作成し、
応募フォームにアップロードしてください。
公益社団法人 インテリア産業協会、一般社団法人 神奈川県建築士会、公益社団法人 空気調和・衛生工学会、一般財団法人 建築環境・省エネルギー機構、一般社団法人 JBN・全国工務店協会、一般社団法人 住宅リフォーム推進協議会、一般社団法人 新都市ハウジング協会、一般社団法人 全国中小建築工事業団体連合会、公益社団法人 千葉県建築士事務所協会、一般社団法人 東京インテリアプランナー協会、一般社団法人 東京建築士会、 一般社団法人 東京都建築士事務所協会、一般社団法人栃木県建築士会、公益社団法人 日本インテリアデザイナー協会、一般社団法人 日本ガス協会、公益社団法人 日本建築家協会関東甲信越支部、日本床暖房工業会、一般社団法人山梨県建築士会、一般社団法人 リビングアメニティ協会
有限会社オン・ザ・ロード、株式会社建報社
東京ガスコミュニケーションズ株式会社