住空間デザイン優秀賞

桜台の住宅

設計=長谷川豪/長谷川豪建築設計事務所

四角い建物の真ん中に、トップライトから自然光の入る吹き抜けの「テーブルの部屋」がある。吹き抜けを囲む各部屋の壁が部分的に切り取られ、そこから個々にテーブルを利用する。つねに家族の気配を感じながらも、テーブルとの距離によって各自がプライバシーのレベルを調整できる。吹き抜け頂部には直射を遮る遮光テントを設けている。

審査講評

中庭や光庭のような空間に、家族の関係を持ち込んである。個々のプライバシーがにじみ出るような空間で、新しい家族像の考え方が見られる。同時に、内に閉じた住宅ではなく、外へも開かれている点も評価したい。

DATA

所 在 地:三重県四日市市
家族構成:夫婦+子供2人
敷地面積:246.42m2
建築面積:89.13m2
延床面積:138.88m2
構造・階数:木造(2×4工法)、地上2階
施 工 者:上村工建
完  成:2006年10月

写真=新建築社写真部

石神井台の家

設計=岩本弘光/岩本弘光建築研究所

築10年ほどの既存建物のまわりに、コ字型に増築することで、閉じた住宅から開放的で明るい住宅へと再生した。既存建物の天井を取り払い、空間のボリュームを確保した上で、空気層を挟んだ二重屋根として断熱性を高めている。増築部は、あえて床を一段下げ、天井には水平軸を強調するラメラ格子梁を用いて、既存部との連続性を生み出している。

審査講評

外側への増築というと、既存部を閉じるように思えるが、このように開放していく手法もある。ごく普通の木造住宅を、開放的な空間にリフォームしたいと考える人は少なくないはずで、その際の参考になる提案である。

DATA

所 在 地:東京都練馬区
家族構成:夫婦+親夫婦
敷地面積:180.77m2
建築面積:108.26m2(増築部分37.25m2)
延床面積:107.31m2(増築部分37.07m2)
構造・階数:木造(2×4工法)、地上1階
施 工 者:北堀建設
完  成:2007年3月
※いずれもリフォーム後のデータ。

写真=上田宏

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