2011 住空間デザイン優秀賞

コエドの家

設計 : 敷浪 一哉/シキナミカズヤ建築研究所+白子 秀隆/白子秀隆建築設計事務所
施工 : 丸菊工務店

夫婦、母、叔母の4人が共同で暮らす住宅。間口6m、奥行き30mのL型敷地の手前と奥に2つの建物がある。手前の建物は、リビング・ダイニングなどのパブリックな空間を集めたもの。一方、奥の建物には個室が納められている。変則の敷地いっぱいに建物が建つことから、前庭や中の庭、奥の庭といった屋外空間を設け、採光や通風を促すのと同時に、4人の生活にほどよい距離感を生んでいる。

審査講評

L型の変形敷地で、複数の庭を緩衝帯にして空間をつなぐという現代の町屋的な提案が見られ、空気の質が高いように感じた。その空間に、これまでにはなかった新しい家族の関係をうまく納めている。

DATA

所在地 : 埼玉県川越市
家族構成 : 夫婦+母+叔母
敷地面積 : 183.63m2
建築面積 : 107.22m2
延床面積 : 211.56m2
構造・階数 : 木造、地上2階
完成 : 2010年7月
主な設備 : エコジョーズ

Photo : 工藤 裕之

 


綾瀬の住宅

設計 : 納谷 学+納谷 新/納谷建築設計事務所
施工 : 小池工務店

現代的な暮らしへの憧れもあるが、自らが生まれ育った築60年の住宅は捨てがたいという住まい手の声に応えたリノベーション計画。玄関や仏間をそのまま残す一方で、廊下を挟んで西側のリビング・ダイニングは、白を基調にした大壁のモダンな空間に改修した。構造用合板の大壁は、耐震補強の役目も持つ。サッシの入れ替えや、断熱材の充てんなどを施したほか、縁側空間も「空気層」と位置付けて、一定の断熱効果を期待している。一部には、減築も見られる。

審査講評

和風住宅のリノベーションは、一般に新旧を対比しつつ強弱を付けることが多い。それに対して、このプロジェクトでは新旧を等価に扱い、互いに高め合うような提案をした点が興味深かった。耐震性能や環境性能の向上と、意匠のバランスという点でも優れたリノベーション事例として評価した。

DATA

所在地 : 東京都足立区
家族構成 : 夫婦+母
敷地面積 : 430.60m2
建築面積 : 110.94m2(改修前118.58m2
延床面積 : 130.982(改修前151.712
構造・階数 : 木造、地上2階
建設年 : 1950年
改修時期 : 2010年7月
主な設備 : エコジョーズ

Photo : 吉田 誠


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