2013 環境デザイン優秀賞

駒沢公園の家

設計:今村 水紀+篠原 勲/ miCo.
施工:伸栄

改修前

改修後

市街地の旗竿敷地にあった築34年の木造家屋を購入して、全面改修した建築家の自邸。計画上、1階の増築が必要だったことから、既存建物を2つに分節。そこに増築部を加え、3つの小さな家屋が並ぶ構成として全体のボリューム感を抑えた。建物内部は、真ん中にある半屋外的な室内庭と、両側にある居室とがつながった開放的な空間。既存の軸組み部材を随所で見せて、新旧の対比や改修による進化を表現している。

審査講評

ごく普通の木造住宅を、とても開放的で快適な空間へと見事に再生している。日本に多数ある住宅ストックの活用に一石を投じる提案と言える。ほかでも応用できる無理のない手法が取られており、素材や寸法に対するセンスもよい。

DATA

所在地:東京都世田谷区
家族構成:母+夫婦+子ども1 人
敷地面積:96.37 m2
建築面積:46.46 m2
延床面積:72.14 m2
構造・階数:木造、地上2 階
改修時期:2012 年6 月(当初完成1978 年)

Photo:鳥村 鋼一/Suo Takashi/miCo.


くらくの家 ~農・食・住を伝える暮らし~

設計:池田 浩和+小森 仁+伊藤 恵理+安井 敦子/岡庭建設
施工:岡庭建設

農家の建て主と住宅会社とが協働して、農業を通じた都市の街づくりに取り組んだ事例。敷地の一部を手放して建てた5棟の分譲住宅の住人に農地の一部を開放し、農・食・住について考えてもらいながら地域コミュニティーを形成する。災害発生時に地域の拠点とすることも視野に入れている。新築したオーナー自邸も含め、すべての建物にパッシブソーラーシステムを採用するなど、環境負荷の低減を図っている。

審査講評

ミニ開発などで都市の農地が消えていくなか、農地の保全と、地域コミュニティーの形成とをつなげた今回の仕組みは、社会的な意義が大きく、高く評価したい。パッシブエネルギーを始め、住宅の環境計画も手堅い手法が取られている。

DATA

所在地:東京都西東京市
家族構成:夫婦+子ども2 人
敷地面積:240.13 m2
建築面積:94.94 m2
延床面積:151.53 m2
構造・階数:木造、地上2 階
完成:2012 年6 月
主な設備:エコジョーズ、
ミストサウナ付き浴室暖房乾燥機

Photo:渡辺 慎一

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